1年間の植物観察を通して感じたこと

受講していたフラワーエッセンスのクラス(seeds of angelica 飛ぶフラワーエッセンス教室SEED3)で、植物観察を行いました。私はクスノキを選び、2018年6月から1年を通して観察していきました。

 

講師の先生からのアドバイスは・・・

 

「目の前の植物を、見たまま、そのままを、丁寧に描き、観察してく」

 

クラスでは、上記のように観察するためのワークを行ったりしました。また、クラスとは別に、定期的に開催される植物観察会(植物園などへ行き、観察を行う)でも実践を交えて何度も何度も「見たまま・そのまま」を観察する練習がありました。

 

観察していた1年間、当たり前ですが、季節による様々な環境の変化がありました(台風による風雨、猛暑や気温の大きな変化など)。公園に植栽してあるクスノキだったため、バドミントンのラケット(シャトルの方ではなく?!)が枝に引っかかっていた時もありました。受粉の為や、共生関係にある様々な昆虫や菌、動物からの影響もクスノキには沢山あったことでしょう。

 

私の目では見えませんでしたが、クスノキは生きる為に光合成をしています(呼吸もしている)。光合成には、土壌や空気中の二酸化炭素、太陽の光などが欠かせません(何かの本で読みましたが、月や惑星の動きは、植物の生育に影響している言います)。

観察していて驚いたのは、クスノキは秋に紅葉せず、春に紅葉することでした。

 

周囲の多くの樹々が紅葉する「秋」ではなく、「春」に紅葉し落葉するクスノキを観察して、「クスノキ、ちょっとズレている」という感情を抱きました。

 

そんな「ちょっとズレている」ように見えたクスノキですが、上記に書いたように、クスノキは太陽や土壌、空気や昆虫、人など、様々な周りの環境と調和しています。

 

そして、当たり前ですが、クスノキにはクスノキの花が(直径3~4㎜位の非常に小さな花)咲きます。桜の花は咲きません。クスノキの芽から、クスノキの葉を出し、クスノキの花を咲かせます。

 

様々なものと調和し、自分の固有のリズムを刻んで、自分の花を咲かせます

 

クスノキを間近で観察した私は、クスノキが光合成で排出した酸素を確実に吸っていました。そして、私が呼吸で排出した二酸化炭素を、クスノキは吸収していたと思います。そういう意味では、私とクスノキも調和関係にあったと思っています。

 

このような1年間の植物観察を通して、私も、クスノキのように、「様々なものと調和しながら、自分の固有のリズムを大切にして生きていきたい」と感じています(ちょっとズレていたとしても・・・笑)。

クラスでは”「植物を見たまま、そのままを丁寧に観るように、他人を、自分を、そのまま、あるがまま、丁寧に観ることが出来たらいいですね。」”というような内容のことを、講師の先生が繰り返し、言葉や表現を変えて語っていました。

 

月1回のクラスでは、受講者たちの内的・外的な話をシェアする時間がとても多かったです。各々が観察している植物に対するように「自分の声を、そして、クラスメイト達の声を、あるがまま、そのままを聴こう」という、時間でした。

 

それは毎回、チャレンジでした。

 

自分の声を聴くこと、人の声を聴くこと、植物の声を聴くこと

 

丁寧に、そのまま、あるがまま

私が実践しているヒーリングタッチでは、ハートの4つの属性「Compassion思いやり」「Innate Harmony内在する調和」「Healing Presence癒しの存在」「Unconditional Love無条件の愛」をとても大切にしています。

 

その4つの属性を持つハートと共に、そのままのあるがままの自分を見つめ続け、自分であり続けることが、出来るようになったらいいな、と思います。

 

 

追記:10年以上前に聞いて、強く印象に残っている言葉を思い出しました(精油の輸入・販売をしている方か、映画監督の方か、2人のうちどちらの方が言っていたのか、定かでないのですが。)。

 

「わたしが吸っている酸素は、沖縄のあの木が出した酸素を、誰かが吸って、その人が吐いた二酸化炭素をどこかの植物が吸って、そのどこかの植物が出した酸素を、また誰かが吸って・・・様々な人や植物を経て、今、私は東京で呼吸をしている。だから、私が今吸っている酸素は、沖縄のあの木が出した酸素かもしれない。」

 

 

私が今吸っている酸素は、あのクスノキが出した酸素かもしれない。

 

あなたが今吸っている酸素は、あなたの好きな植物が出した酸素かもしれません。

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

 

森の種

今神早苗