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ガイア理論とホリスティックという言葉に出会ったとき

私が「ガイア理論」と「ホリスティック」という言葉に出会ったのは、今から15年ほど前の事です。

 

アロマテラピーの教科書の中に書かれていたその言葉と文章は、私の人生を大きく変えていきました。

〇ホリスティック(Holistic)とは、「全体的な」とか「包括的な」という意味で、「全体」という意味を持つラテン語のホロス(Holos)が語源です。

 

ホロスが語源の言葉には・・・

・癒し(heal)

・全体(whole)

・健康(health)

・聖なる(holy)

などがあります。

 

上記の語源から派生した言葉それぞれを考えると・・・

健康や癒しとは「人を部分として捉えるのではなく、全人格的(心や身体、魂など全体的)に捉えることである。そして、それは聖なるものである。」と考えることができるのではないか?と、当時アロマテラピーを学んだ時に教えていただきました。

〇ガイア理論(ガイア仮説)とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えた「地球はそれ自体がひとつの巨大な生命体である」という考え方です。
「地球と生物は相互に関係し合い環境を作り上げていて、私たちも人間も地球という生命体の細胞の1つと考えることが出来るのではないでしょうか?」というような内容が、アロマテラピーの教科書に書いてあったと記憶しています。

上記の文章を家で読んだとき、私の中で衝撃が走りました。

 

「全ては繋がっている」

 

地球も人も、植物も動物も、空気も土壌も、太陽も月も宇宙も。

 

そして、肉体の細胞と細胞も、筋肉と筋肉、手と足、頭や胴体、内臓と内臓、感情と思考も、心と体と魂も。

 

人と植物も、人と動物も、人と人も・・・全てが繋がっている。

植物の生育には地球という土壌と太陽の光、月や惑星の運行と深い関係があります。

その植物が光合成によって二酸化炭素と水を用い、太陽の光によって有機物と酸素を作っています。人間や動物は酸素を吸って二酸化炭素を出します。植物を食べたり、植物を食べる動物を食べたりしてエネルギーに変えて生きています。

 

どこにも「切れ目」がないのです。途切れることなく繋がっている。

 

「私が吐く息は、植物が吸収し、その植物が酸素を出し、その酸素を誰かが吸う。そして、その誰かが吐いた二酸化炭素を植物が吸収し酸素を出すんだ・・・」


「知っていたことを思い出した」そんな不思議な感覚と(光合成や食物連鎖は小学校で習いますもんね)、なんとも言えない安堵感を感じたことを覚えています。そして、涙が流れました。

 

この出会いは、「植物との再会」と「自分との再会」、そして「地球や宇宙との再会」だったと感じています。

私は、自分の人生は自分のもの、あなたの人生はあなたのもの、という考え方(ゲシュタルトの祈り)を大切にしています。一見、真逆の考え方と感じるかもしれませんが、個がしっかりと存在することが、全体の存在にとって欠かせないことだと思っています。

「あなたはたった一人のたいせつな、大切な存在です。そして、私たちは全てと繋がっています。」

心も身体も、感情も思考も、魂も、バラバラだった私は、ホリスティックとガイア理論から、そんなメッセージをもらいました。

貴方の吸っているその空気は、どこかの森の、どこかの植物が出してくれた、聖なる空気かもしれません。

 

 

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